弘進会宮田歯科三田診療所の高橋です。
「歯を強くする」「虫歯予防」といってテレビコマーシャルでもよく紹介されているキシリトール。一度は耳にしたことがあると思いますが、「どのくらいの効果か」「なぜ虫歯予防になるのか」「使い方は」「商品による違いは」といったことをご存知でしょうか?
まずその効果についてですが、残念ながら「キシリトールを食べていれば虫歯にならない」ということではありません。もちろん歯磨きや食生活が虫歯の発生に大きく関わります。そして歯医者さんでの定期的なクリーニングなどを行った上で、さらに補助的な虫歯予防効果を期待するのがキシリトールです。
では、なぜキシリトールが虫歯予防になるのでしょうか。
虫歯は虫歯菌が作り出す酸によってでき、その酸は糖分からつくられます。キシリトールでは虫歯菌が酸を作り出せないため虫歯の原因とならないのです。さらに、酸を作り出せない虫歯菌は繁殖することができず、虫歯菌を減らすという効果があります。
また、その甘みや噛むという運動(ガムの場合)によって唾液の分泌が促進されます。唾液には酸を中和する効果があり、このことも虫歯予防につながっていくのです。
その虫歯予防ですが、その効果を発揮するためには摂取の仕方についてもポイントがあります。
・1日5~7回、毎食後、間食後、就寝前に噛む
・味がなくなっても5分以上噛む
・唾液をすぐに飲み込まない
以上のことでキシリトールの虫歯予防効果がよりが得られます。
では、キシリトールと名前の付いている商品ならどれでもいいかというと、そうではありません。
選ぶ基準としては以下の点があります
・キシリトールの量が炭水化物中の50%を越えていること
・糖類が0gであること
さらにキシリトールの量は多ければ多いほど効果的です。
上の成分表では炭水化物27.7g中キシリトールが26.9gなので、キシリトールが多く含まれていることになります。
正しい知識をもって正しく使えば、手軽に虫歯予防ができるキシリトール。みなさんも取り入れてみてはいかがでしょうか。
なお、掲載した写真の商品は当院の受付にてお求めいただけます。
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