国民全員のさまざまな協力がたくさん報道され、心強さを感じるこの頃です。
皆さま毎日頑張っていることと思います。
長期戦にはなってしまいそうなので、無理のこないようにお気をつけくださいね。
人の社会貢献の志は本当に素晴らしいなと思います。
この震災のこととは別の話になりますが、2月から隔週で豊島区保健所内にある「あぜりあ診療所」で見学をさせていただいていました。
ここでの社会貢献のお話をさせてもらおうと思います。
「あぜりあ診療所」は保健所内にある歯科診療所で,豊島区と豊島区歯科医師会が連携し、歯科医師会の協力医の先生や衛生士が、身体的に不利がある患者様に、歯科的支援のできるかぎりの手を尽くしています。
曜日ごとに診療の内容は変わりますが(詳しくは豊島区公式ホームページや豊島区歯科医師会のホームページをご覧ください)、一般の方のための休日応急歯科診療、障害者歯科、在宅高齢者訪問診療、歯科衛生指導を行っています。
私が見学した木曜日の「あぜりあ」に来院される患者様は、持病が多かったり、ハンディキャップをもたれていて、一般の開業医に通院することが難しい方たちでした。
その方たちへ、麻酔科医の先生の管理・指導のもとで全身状況をスタッフ全員で把握、確認をとりながら治療をすすめていきます。
また、養護施設や介護施設への訪問診療や、摂食・嚥下の研究をされていた先生が勤務されているので、在宅介護されている方を訪問で摂食・嚥下の指導もされていました。
その功績で、豊島区歯科医師会は歯科医師会で初の公益法人社団に認められました。
豊島区と豊島区歯科医師会、また他科の医療とも連携をしっかりと組んで、とても大きな組織での社会貢献をされていました。
その取り組みも素晴らしいのですが、私が一番胸を打たれたのは、スタッフの方たちがいつも笑顔で愛護的でいらっしゃること、そして真剣な姿勢でした。
年間を通じていろいろな勉強会を開き、また、外部の人にもこころよく情報や機会を提供されています。
今回の見学で、皆さまから本当に様々なことを教えていただきました。
ぜひ、このような機関が全国各地で広がり、今まで歯科に通いたくても通えなかった方々に医療が行き渡るようになっていくことを願います。
そして、私もその協力ができたらと思いました。
近年、人と人とのつながりが薄くなっていると危惧されていましたが、今回の震災での人の献身や、こういう活動などをみて、胸が熱くなります。
そんな方たちに勇気をもらいながら、今日も元気に診療しています!
↑ 最終日の3月31日に保健所前の公園で、一本の桜が6分くらい咲いてました
宮田歯科三田診療所 相良
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