こんにちは。
宮田歯科三田診療所医長 冨川です。
まだ5月だというのに梅雨入りしちゃいました。
しかも台風まで来て東北の被災地の方々も大変そうです。
あらためて自然の怖さを感じますね。
そのせいか最近気温も下がりめですし、風邪も流行っているようです。
皆さんも、まずは健康あっての生活ですから体調変化、自己管理には気をつけてください。
さて、今日は「歯の痛み」について、、、、、、。
みなさんご存知の方も多いかと思いますが、
「虫歯があると宇宙飛行士になれない」
というのをご存知でしょうか??
それはなぜか、、、、、、、、、、、。
そう!!
自己管理がなってないから!!!!!
、、、、、、、。
、、、、。
、、。
っていうのはもちろん違います(笑)
理由はもちろん歯が痛くなっても歯医者がいないから(治せないから)というのもありますが、虫歯や歯の根に病気があると、必ず、痛くなることが最大の理由です。
ではなぜ地球上では痛くないのに宇宙では痛くなるの??ってことですね。
それは「気圧の変化」がポイントになってきます。
どういうことかと言うと、宇宙で船外活動をするとき宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されているそうです。宇宙飛行士はその減圧環境で作業をします。
歯の根に膿があったり、虫歯が進行して歯に空洞ができていると、周囲の減圧に従って空洞の中の空気や根の先の膿が膨張し歯を内側から圧迫するため痛みが生じる場合があります。虫歯の空洞であれば、やがて空洞の中の空気は詰め物の隙間から抜け、周囲の圧力と同じになりますが、根の先の膿の場合、周りは硬い骨で囲まれているため圧力が抜けず、、、、、、、想像しただけでも痛々しいことになります。
これは大変だと
「ちょっと自分、歯が痛いんで戻って休みます。」
ってことになりますよね?
しかしここからがまたつらい。
船外活動を中断して1気圧の船内に戻ると、根の先の膿や虫歯でできた空洞の中は約0.3気圧に減圧されているため、今度は膿や虫歯が押し込められるような痛みが生じる場合があります。これも虫歯ならやがて詰め物の隙間から空気が入り込み、空洞の中の気圧は周囲と同じ気圧になりますが、根の先の膿は大変なことになりかねません。
ですから、虫歯があると宇宙飛行士にはなれません。
なっていたとしても宇宙に旅立つ前の健康診断で発見せれれば治すまで行けないようになってるんですね。
これは気圧の変化に応じているため、宇宙ほどではないですが飛行機や海に潜るダイバーの場合も、高圧がかかる環境に入るため同じ理由で虫歯治療や副鼻腔炎などを持つ人は診療を受けるよう進められます。
飛行機にペットボトルを持ち込んで乗って、降りるときにペットボトルが凹んでいた経験をした方も多いかと思いますが、まさにあれがご自身の歯で起こってしまうわけです。
海でも飛行機でも痛くてもすぐには出れない環境ではひたすら痛みに耐えるしかなく、もうそれはホントに大変な状況になってしまいます。
皆さんも宇宙はないかと思いますが、飛行機やダイビングなどをされる予定があればまずは歯のチェックをした方が良いですよ。
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