このたびの熊本地震により、熊本県をはじめとする九州地方で
さまざまな被害が発生しましたことに心からお見舞い申し上げます。
‐ 災害避難中も口腔ケアは大切です ‐
災害発生時は命を守ることがなにより大切で、
まずは避難することが最優先ですが、避難してからの生活では
感染症や食中毒などの二次的健康被害を防ぐことも必要になってきます。
21年前に発生した阪神・淡路大震災では、
避難中に高齢者や体の弱った方が
誤嚥性肺炎により命を落とすという被害も多かったと言われています。
災害時は水や物品の不足により歯磨きができず口内が不衛生になりがちで、
口内の細菌は増えてしまいます。
また、思うように食事を食べることができず栄養は偏りがちで、
避難による疲れやストレスから免疫力が下がってしまいます。
そのため、口内で増えた細菌や食べ物のカスが気管に入りやすく
誤嚥性肺炎を引き起こしてしまいます。
こうしたことから、二次的健康被害の予防の一つとして、
口内のケアをすることはとても大切になります。
疲れた後に歯磨きをすると
気分がリフレッシュするとも言われていますので、
口内ケアは避難中の気分転換としてもいいかもしれません。
避難時に水や歯ブラシが無くても
ケアできる方法を最後に紹介したいと思います。
‐ 歯ブラシがないときのケア方法 ‐
・少量の水かお茶で口をよくゆすぐ
*多くの水を口に含んで1度ゆすぐよりも、
少量の水を含んで数回ゆすいだほうがきれいになります
・ガーゼ、ティッシュ、タオルなどを指に巻いて歯の汚れをふき取る
*歯茎や義歯も同じようにふき取って清潔にします
・唾液がよく出るように顔周りのマッサージをする
*唾液には口の中を綺麗にする自浄効果があります
・キシリトール配合のシュガーレスガムがある場合はガムを噛む
・洗口液がある場合は洗口液で口をゆすぐ
お口の健康は全身の健康に影響します。
少しでも多くの方のお口と全身が健康になりますよう願いを込めて。
事務 M
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