冨川院長の記事にもありました通り、当院は7月10日で移転リニューアル一周年を迎えました。今日まで新規の患者様も増え、順調に運営して参る事ができましたのも、皆様のお蔭と一同、 心より感謝申し上げる次第でございます。
しかし順調とは申しましても、皆様の目に付きにくい所、意識の向きにくい所を含め様々な問題が起こった一年でした…
▽空調の問題
通常の空調はビル側の管理によるセントラル方式ですので、暑い寒いはその都度訴え、調整をしてもらっています。吹き出し口は完成当初は元々あった場所以外増設はしなかったのですが、自動ドアの外側の扉が一枚、終日開放されているため、とにかく暑いという事で、最終的に受付カウンター前の天井に吹き出し口の増設をしました。
また技工室は防音防塵対策で天井まで密閉されており、空気を循環させていても籠り勝ちで、機械類も多い上に、7名の技工士がいて、火気を使うとかなり室内温度が上昇してしまいます。健康にも作業能率にも影響しますので、院内唯一の自前のエアコンの設置となりました。
▽水漏れ?問題
歯科医院では常時結構な量の水を使うため、床下に漏水警報装置が設置されていますが、完成当初からこれが頻繁に鳴ってしまう事態が起きました。原因もなかなか究明できず、様子見の日々が続いていましたが、結果的には洗口室に設置されている温水器からの水滴レベルの漏れが原因と判りました。業者に頼み解決はしたものの、その後も何度か鳴りました。 少々感度が 強すぎるようで、実際には水漏れというほどの事は起きていないようですが。
▽水の問題
医局の蛇口から朝一番、赤茶っぽい水が出るとの話があり、診療室内でもDr用の手洗器でも一度出て、さらにはスタッフが空き時間に治療を受けている時に、ユニットのうがい用の水が変な味がするという事があり、これは一大事と、ビル側に訴え調査を依頼しました。
分析結果は特に健康被害につながるような成分は出ず、金属性の成分が微量検出されたのみでした。再度図面などから詳細な調査を行なって、結局ビルの配管の一部に金属の部分が残っていて、そのせいであろうという結論になり、交換工事を行なってもらいました。
アネックス棟には長い間、内部で水道を使うテナントが入っておらず、たまたま当院が移転したのをきっかけに出てしまったものだろうとの事でした。移転の工事では当然、塩ビの管しか使っていませんので、すぐに追及する事が出来ましたが、昔でしたら大変だったかも知れません。
水に関しては、別の原因で問題が発生しない様、引き続き十分注意をして参ります。
▽待合室椅子の問題
待合室の椅子の材質がやや硬いものであるため、背もたれの一番上の部分が壁に当たり、黒く跡が付いてしまいました。これでは傷だらけになってしまうという事で、金属性の板を壁の下の部分に取り付け補修しました。
▽床の汚れの問題
完成時に保護のため塗られていたワックスが、ごく一般的なものであったため、液体の材料・薬品を落とすと白い斑点になって浮き上がってしまい、かなり目立つようになってしまいました。そこで清掃業者の方にそういう反応の出ない、医療機関向けのワックスを探してもらい、塗り直したところ、見事に反応がなくなりました。
▽電動車椅子対策
バリアフリーという事で、車椅子の方でもご来院頂けますが、電動の車椅子をお使いの場合、筺体が大きく小回りも利かせにくいため、壁の巾木の部分に強く当たられた事で、二箇所に穴が開いてしまいました。これも、待合室と同じ方法で補修を施しました。
▽照明の問題
窓側のユニットの並びは問題ないのですが、1~4番のユニットは壁に面しているため、日中、天気が良く外が普通に明るいと、照明をフルに点けていても逆に薄暗くなってしまう事が判りました。今まで様子を見ていたのですが、せっかくリニューアルしたのにこれではイメージも良くない、という事で、今夏、天井の照明を増強する事になりました。
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思い出せるだけでも以上のような事があり、一つ一つ解決して参りました。まだまだこれから様々な、想定内外の問題が発生する事でしょう。大事に至らぬ内に解決できるよう、迅速な判断・対応を心掛けたいと思っております。
それにしても、歯も同じですよね。生きている人間の一部分である以上、様々な問題が起こり得ます。日頃のお手入れと、定期健診で長い間、健やかで美しい状態を維持して頂きたいと思います。
(事務長 手島)
2016年8月23日 カテゴリ:歯科