こんにちは。
宮田歯科三田診療所医長 冨川です。
今年も早いもので2ヶ月が経とうとしていますね。
4年に一度の「うるう年」の今日は関東でも朝から雪でみなさんも朝から大変だったんではないでしょうか?
午後は雪は止みましたが路面凍結しているところも多いようです。
皆さんも帰宅時は十分にお気をつけください。
さて、今日はとても良い本に巡り合ったのでご紹介します。
なぜ「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?
以前からこのブログやHPでも「体の健康は歯の健康から」をテーマにお話してきました。
ご承知の方も多いかと思いますが、認知症をはじめ、口腔内環境とQOLには大きな関係があると言われています。
今回は特にその関係性を統計的な調査結果や様々なデータと患者様の実際の経験談も交えてわかりやすく書いてあります。
気になったポイントをいくつかお話しすると。。。。。
「かかりつけ歯科医」をもつ人はこんな人
・長寿である
・自分の生活に満足している
・介護認定を受ける率が低い
・生活自立度が高い
・お出かけ好きである
・友人との付き合い、ご近所づきあいも活発
・かかりつけ内科医もいて、健康管理に留意
とのことです。
一見「それはその人の性格がそうなだけ」と思ってしまいますが、大事なことはこの項目にすべて「歯の健康」がかかわっているということです。
まだ若く歯も痛くないと歯医者さんでのメンテナンスもしてない方多いですよね??
歯周病の一番怖いところは手遅れになるまで「痛い」など自覚症状が出ないことです。また虫歯なども幼少期に比べ、年を重ねるにつれ第二象牙質の形成に伴い、歯髄腔が減少することで症状が出にくくなり放置しやすいのです。
その結果、我が国でもまだまだ40歳以降での歯の喪失率が高いのです。
ご自身の歯の喪失に伴い、現在ではインプラントなど有益な治療法も増えてきましたが治療費が高額なため誰でも選択できる治療法とは言えません。では「入れ歯」は?というとさらに咬めないものになってきます。
よく
「入れ歯を入れればかめるようになる」「歯がなくなっても入れ歯にすれば大丈夫」
と思われている方もいらっしゃいますが安易に考えてしまいますと大変です。
ないよりはもちろん有益ではありますが、ご自身の歯(100パーセント)に比べその咀嚼率は20パーセントと言われています。
つまり極端な例で言うと、「好き」、「嫌い」というよりも「食べれる」、「食べれない」で食事を選ぶことになってしまいます。
その結果、歯の健康な人達との食事に遠慮しがちになることで、コミュニケーション不足になることがあります。
また「咬む」ことの脳への影響も研究結果で相関が示されています。
歯がなくなるとその人の性格も変わってくることがある訳です。
では歯の喪失を防止するにはどうすれば良いのか、、、、、、、、、、。
画像にも写ってますが、この本によればおすすめ「かかりつけ歯科医」の条件とは
・症状、治療法についてわかりやすい説明をしてくれる
・治療だけでなく、予防からメンテナンスまで対応してくれる
・歯科衛生士の役割を尊重している、、、、、、など。
まさにその通りだと思いますね。
宮田歯科でも「かかりつけ歯科」としてたくさんの患者様から選んでいただいていますが、予防歯科をはじめすべて当てはまっています。
歯の痛みや悩みを解消してもらうのは大事なことですが、しっかりとした「予防」「メンテナンス」がより重要です。
皆さんも是非、「かかりつけ歯科医」を作ってくださいね。
2012年2月29日 カテゴリ:歯科医療