高濃度酸素水の効果は?
夏休みを利用して中央アルプス駒ケ岳に登ってきました
ロープウェイで駒ケ岳千畳敷駅(標高2612m)まで行き、そこから木曽駒ケ岳山頂(標高2956m)まで標高差334mの登山です
宮田歯科の入っているこの三田国際ビルは最高部117.48m
階段で三度登れば駒ケ岳登山とほぼ同じ計算です
普段から運動不足の私は 登り始めてすぐに息切れしてしまいました
そこで、持っていた最近流行の高濃度酸素水を一口飲み、しばらく休むと、なんとなく気分がすっきりして、身体が楽になったようでした
当初、山頂まで行くともりはなく、行ける所までで引き返す予定でしたが、結局登りきれたのは、この水の効果を信じていたからかもしれません
ところが後日、新聞に「酸素入り水・・効果なし???」という記事が出ていました
国立健康栄養研究所が高濃度酸素水を検証した論文で、人に対して効果が確認されなかった、という内容でした
この記事を先に読んでいたら「途中で引き返していたかも」と思い、ちょっと調べてみました
*酸素入りペットボトルはどのくらい売れているのか?*
酸素入りペットボトルの出荷量は昨年の三倍で、「酸素不足からくる疲れの解消、ダイエット効果」に期待されているようです
*酸素は腸から吸収されるのか?*
「ウサギを使った腸からの酸素吸収実験」という動物実験の論文で、胃や腸などの消化器官からも酸素は吸収されている、といいます。しかし、人間の場合、呼吸器でない皮膚や消化器からどれほど吸収されて、有効に利用されるかについては定かではありません
単純に考えると、えら呼吸ではない人間が水から酸素を有効に体内に取り込むのはやっぱり無理なのでしょうか・・・?
*空気中の酸素では不十分?*
大気中の酸素濃度は、数百年前は30%以上だったという説もありますが、現代では約20%です。そして人間が正常に生きていける最低限の酸素濃度は16~18%です
最近では酸素バーも流行っていますが、その歴史は古く、1970年代から存在すると言われています。
しかし、その効果である疲労や集中力の回復、眠気の除去を裏付ける科学的検証は十分に行われていません
市販されている酸素スプレーの場合は、濃度が高すぎると身体に悪影響を及ぼす恐れがあると言われております
だからといって高濃度酸素水を否定するわけでなく、「効果が確認されていない」ということで、効果があるとも無いとも言い切れないといったところでしょうか
高濃度酸素水の一番の効果は。。。。
「信じることで精神状態が身体能力を支持する」ことかもしれません
2006年10月6日 カテゴリ:未分類