宮田歯科 三田診療所 宇井です★
そろそろ寒さにもいい加減飽きてきた頃です。。。。早く暖かくならないかなぁ。。。。なんて思ってると今日の朝の天気予報では来週あたりから10℃超える日もでてきそうですよ!!
それだけでちょっぴりやる気がでますよねwww
さて、今までのブログでも、うちの愛犬リンくんのことはいっぱい書いてきましたが、もうすぐで8ヶ月になります。
だんだんとパピーちゃんから男の子の顔つきになり、体も成長してきていますが、頭とお口の中はまだ半分くらいが赤ちゃんです(汗)犬も人間と同じく乳歯があり、ある時期になると永久歯へと生え変わります。大体抜ける目安は6ヶ月~8ヶ月です。
乳歯は28本、永久歯は42本あるそうです。
犬の子供のときの歯の本数が人間の永久歯数と一緒で、さらに1.5倍になる。ということを聞くと、愛犬=家族と思ってはいても、やっぱり『動物。。。』という印象が強く頭に浮かびますww
しかし、小型犬は何故か乳歯の埋伏や晩期残存というケースが多いらしく、リン君の右の上下犬歯1本ずつは抜けずに残ってしまっています。
そうなることによって、歯の重なりが起こり歯並びが悪くなる。→汚れ・歯石が溜まる。→歯周病になる。
という流れです。。
歯周病になると歯肉、骨に炎症が波及し、中の骨を溶かしていきます。そのうち歯の周りからは膿が出るようになり、歯槽膿漏となります。そしてさらに悪化すると歯の自然脱落か、外歯漏(がいしろう)といって、骨の中をトンネル上に溶かし、膿が皮膚や口の中に穴を開けて出てきます。そして薄くなった骨部分は骨折しやすく、二次的疾患となる流れです。
人間の場合、骨折ということはあまり聞いたことはありませんが、その分歯周病の二次的疾患では『糖尿病』『心内膜症』『肺炎』『早産・低体重児出産』など様々な原因となっているのです。
歯周病は悪化するまでは、痛みを感じない病気なので気づいたときには治療が大変になってしまいます。
そのためには毎日のケアをめんどくさがらず、しっかりとやることが大事になってきます。
たまには人間ですから、忘れちゃってもいいとは思います。でもその分を必ずすぐに挽回してあげることが長く続けるポイントだと私は思います。
一応リン君の歯は毎日チェックしてるのですが、生え変わりのため、グラグラしている歯がありました。なので『歯医者』という職業を活かし、自宅にあったピンセットを代用し、抜歯処置を行いましたww『プチッ』って感じで抜歯成功です!でも、麻酔なんかはできないので、やっぱり結構痛かったっぽい。。。。。ごめんね。リン君。。。その後しばらくふてくされていましたww今までに抜けた歯はほとんど全部収穫し、乳歯入れに保管してあります★
理由として、まず口腔内のPH値が人間で6.5~7の弱酸性ですが、犬の口腔内PHは8~8.5のアルカリ性のため、酸性環境を好む虫歯菌は繁殖しにくいそうです。
また、もう一つの理由は、犬の唾液の中にはデンプン質を糖に変える酵素がないため、糖に寄ってくる虫歯菌の数が少ないためらしいです。
動物ってうまく出来てますよねぇー!!!感心!!
2011年1月28日 カテゴリ:ミニチュア・シュナウツァー, 歯科医療