ホワイトニング
ホワイトニングって何?
笑顔からこぼれる白い歯で魅力的に
ホワイトニングは、「歯をもっと白くしたい」「最近歯が黄ばんできた」「昔のような白い歯を取り戻したい」、そんなあなたにお勧めです。
- 歯医者や歯科衛生士に歯をクリーニングしてもらうこと
- 歯の表面にマニキュアのように白い色を塗ること
- 歯に入り込んだ着色成分をとかして漂白すること
- 歯の表面を削ること
この4つのうちどれがホワイトニングでしょうか?
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正解は「3.歯に入り込んだ着色成分を溶かして漂白すること」です。
ホワイトニングの成分である、過酸化水素(オフィスホワイトニングで使用されます。分解が早い)、過酸化尿素(ホームホワイトニングで使用されます。分解が緩徐)が分解すると活性酸素(ハイドロキシラジカル)が生じます。
これらのラジカルは歯のエナメル小柱を通過して酸化反応により歯の表面に入り込んだ色素分子だけを分解し脱色します。歯の構造には影響を与えません。
ラジカルは歯の中であらゆる方向に動きまわるため、歯の表面だけでなく中に入り込んだ色素も分解でき、歯の表面だけでなく歯全体の色合いを白くすることができます。
ホワイトニングにはどのような方法がありますか?
ホームホワイトニング
じっくり長持ちで、ご自宅で歯科医の指導のもと行っていただくホワイトニングです。1日2時間2週間続けていただくことにより徐々に歯が白くなります。
使用薬剤:ティオンホーム(GC)、オパールエッセンス10%(ウルトラデント社)
ホワイトニング過酸化尿素(医薬品含有歯科用歯面清掃補助剤)トレーにとどまる粘性を持ち、液だれしにくい約20%の水分含有で、脱水や色戻りを防止します。
オフィスホワイトニング
忙しい方にお勧めです。
歯科医院で行うホワイトニングです。
1回2時間程度の施術です。
使用薬剤:ティオンオフィス(GC)
最も効果が高いと実感しております。ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの両方を行ないます。
ホワイトニング効果がある場合と難しい場合
最適な場合
加齢で、だんだん歯が黄ばんできた場合が最適です。
歯はエナメル質、象牙質 神経の3層構造になっておりいちばん外側にあるエナメル質は白く透明感が高い中間にある象牙質は黄色を帯びています。
年齢を重ねるにつれて、表面のエナメル質は傷がついて汚れが付きやすくなる咬耗により薄くなり、中間の象牙質はさまざまな刺激により年齢と共に厚みが増します。これにより歯は年々黄色みを帯びるようになります。
ホワイトニングでは、エナメル質の内側にまで入り込んだ色素を分解して歯を白くします。
その他には、喫煙、赤ワイン、コーヒー、紅茶などの飲み物で黄ばんだ場合なども適しております。
やや難しい
- 神経をとった歯(無髄歯)
歯の中からの着色なので外から作用させるホワイトニングでは効果が低いと思われます
できない
- アマルガム、銀など金属材料による着色
- エナメル質形成不全
- 象牙質形成不全
- 無カタラーゼ症
- 重度のテトラサイクリン歯
- フッ素沈着症による白濁
- 妊娠、授乳中
- レジンアレルギー
- 呼吸器障害
ホワイトニングの時の注意点はなんですか?
ホワイトニング前に
ホワイトニング材は天然の歯に作用するものなので被せ物や詰め物は白くなりません。
天然の歯と被せ物がある場合ホワイトニング後に色の差が出ることがあります。
虫歯や歯周病など治療が必要な個所がある場合は先に治療を行う必要があります。
知覚過敏のある方は症状が強くなったりすることがあります。
また今まで知覚過敏がなかった方も、ホワイトニングの影響で症状が出ることがあります。
その際は知覚過敏をやわらげる方法がありますのでお尋ねください。→しみる場合の対処法
ホワイトニング後24時間
ホワイトニング中の歯の表面は非常に再着色しやすくなっています。
処置後12時間から24時間はお食事の内容に気をつけてください。
気をつけていただきたいこと
- 喫煙
- シャツにこぼれて色のつく飲食物
- コーヒー、紅茶、お茶、赤ワイン、ジュース、コーラ
- カレー、トマトソース、赤みそ、醤油
- きゅうり、トマト
- ブドウ、いちご
- チョコレート
- 色つき歯磨き粉、うがい液
採っても良いもの
- 色の薄い飲食物
- 水、牛乳、色の薄いビール、白ワイン、焼酎
- ホワイトソース、白みそ、お吸い物、豆腐、白身魚
- 大根、芋
- リンゴ
- ヨーグルト、杏仁豆腐、生クリーム
ホワイトニングで歯がしみてきました。どうしたらよいですか?
ホワイトニング処置時には8割くらいのかたに知覚過敏の症状が出ることがありますが、そのほとんどは1、2日でなおります。
まれに知覚過敏の症状が続くことがありますが、その場合は以下のことを試してみてください。
トレー装着時間を短くする
1日2時間以上つけると知覚過敏の症状が出やすくなるといわれています。就寝時にずっと装置を付けたりしないようにしてください。
2時間の装着でもしみる場合はさらに時間を短縮したり1、2日ホワイトニングをお休みしてみてください。
知覚過敏予防効果のある歯磨き粉を使用する
歯磨き粉:システマセンシティブ
食事の内容に気をつける
歯がしみているときに酸性の強い飲食物(コーラなどの炭酸飲料やワイン、レモン、グレープフルーツ)を取ると症状が強くなる場合があるので避けてください。
オフィスホワイトニングの流れ
歯科医院で行われるオフィスホワイトニングの流れをご説明いたします。片顎(上か下の歯)で1時間程度の処置となります。
歯面清掃
歯の表面についている汚れを掃除します。
ホワイトニング施術
歯肉保護→ホワイトニングジェルを歯に塗布→光照射
※この手順を3回繰り返す
洗浄
薬が残らないよう、しっかりと洗浄します。
仕上げ研磨
仕上げにより歯が白くなるよう、歯を磨き上げます。
フッ素塗布
最後にフッ素を塗り、完了です。
ホームホワイトニング治療の流れ
ホームホワイトニングはご家庭でしていただきますが、歯科医院にて導入のご説明をいたします。
歯科医院にて
歯科医院で行われるホームホワイトニングを導入する流れ。
診査・診断
患者様の生活習慣やご希望などにお話しを伺います。エナメル質にクラックがないか、虫歯がないか、着色の原因は何かなど、ホワイトニングに適しているかどうか診断いたします。必要な場合は歯の治療を優先します。
クリーニング
歯の表面についている汚れを機械で取ります。
記録
お口の中の写真を撮影し、ホワイトニング前の記録を取ります。色味をはかる機械(シェードアイ)で、ホワイトニング前の歯の色を数値で記録します。ホワイトニング用のトレーを製作するため型取りをします。
ホームホワイトニング
ホワイトニング用のトレーを実際にお口を入れて、適合を確認し、使用方法や注意事項を説明します。1日2時間を目安に、2週間ホワイトニングしていただき、お口の中の写真と色味をはかる機械で変化の具合を確認します。
ご家庭にて
ご家庭でするホームホワイトニングの流れ。
歯ブラシなどできれいにします。
トレーにジェルを注入します。
※対象歯以外にジェルを入れないでください。
※必要以上に薬を入れないでください。無駄になるだけでなく、歯肉や粘膜が荒れることがあります。
鏡を見ながらトレーを装着します。あふれたジェルはふき取ってください。
1日2時間を目安に装着してください。
※就寝時はお避けください。ジェルを飲み込んだり、知覚過敏や粘膜の炎症を起こすことがあります。
終了時はトレーを取り出し、口を十分すすいでください。トレーは綺麗に洗浄し、清潔に保ってください。
※煮沸消毒は避けてください。トレーが変形します。
※歯磨き粉で磨くとトレーが傷つくので避けてください。
2週間に1度を目安にホワイトニングをしてください。