当院におけるインプラントのこだわり
現在の超高齢化社会、すなわち晩年全身疾患等により歯科治療を受けることが困難な方や、歯科治療後に他の何らかの疾患になり、外来にて通常の歯科治療を受けることが難しくなる方も多く見受けられるようになっている状況を鑑みますと、すべての方にとってインプラントだけが必ずしも最善の治療ではない方と考えられます。
しかし、多くの歯牙欠損(歯がなくなってしまったところ)症例で、「インプラントがファーストチョイス」となることが多いのもまた事実なのです。
インプラントは年々適応範囲を広げています。
「頭頸部の悪性腫瘍で放射線治療を現在受けている方、もしくは近々その予定がある方」
「その他の悪性腫瘍で一部の化学療法などの治療を受けている方」
「骨粗鬆症でビスホストネート製剤の服用をされ、薬剤の変更が不可能な方」
「上顎で、大きな骨移植をともなう症例の内、禁煙に協力してくださらない方」
こういった方々は、残念ながらインプラント治療をお断りさせていただいております。
しかし、それ以外でインプラント治療ができないことはまずありません。以前は禁忌とされていた、糖尿病、高血圧、心疾患の方も、コントロールされていれば問題ありません。
通常の抜歯などの外科処置ができれば充分です。患者様の医科での担当医様との連携が必要な場合もあります。
また、インプラント治療は年々進化をとげておりますが、根本的なコンセプトはもう40年以上かわっておらず、すでに確立されたものです。ですから、今年より来年のほうが進んでいるといってためらうことはありません。ちょうど自動車やPCのように「必要な時が、買い時」なのです。
最早、歯科医療においてインプラントを避けて通るのは不可能です。
インプラント専門医院ではない、ということ
逆説的ですが、当院はインプラント専門医院ではありません。はたして「インプラント治療はインプラント専門の歯科医院」で安心なのでしょうか?
「インプラント」「審美歯科」「口腔外科」等々、“専門”という言葉に安心してしまうと、患者様自らの選択肢を狭くすることになりかねませんか?
インプラントはもちろん噛み合って機能するのに、噛み合わせは噛み合わせ専門医院に通うのでしょうか?隣のご自身の歯の虫歯は?その反対の歯の歯周病はどうなるのでしょう?
宮田歯科では、創業以来六十余年「一口腔単位の治療」が伝統となっています。「一口腔単位の治療」とは、1本1本の歯だけを診るのではなく、お口の中全体を1つの単位として診る、ということです。
1つの歯の治療をするのに、隣の歯、噛み合う歯のことを考えるのはもちろん、歯並びや歯茎、舌や頬、全身状態などを充分考えること、歯周病、口腔外科といった専門科目的にも横断的であることです。そうすると、各専門分野を跨いだ総合的な力が必要になってきます。
大切なのは「正確な診断に基づく治療計画」と「メインテナンス(予防)」です。
そしてご提供できる選択肢が多いことが特徴です。残念ながらそういった能力のある歯科医は、非常に限られています。
例えば、当院では歯牙欠損補綴(歯がなくなってしまったところを補う方法)として、インプラント治療と、性能の良い義歯という選択肢が用意できます。義歯に関しましても、他院ではなかなか真似のできないような精密な義歯(コーヌスクローネ等)をご提供することができ、患者様の選択肢の幅を拡げております。
当院より優れたインプラント治療の超最先端技術を持った先生もいるでしょう。また、いわゆる「入れ歯の大家」と呼ばれる先生方もいらっしゃいます。
しかし、インプラント治療としてアドバンスな技術を持ち、なおかつ義歯や虫歯などの、その他の治療もレベルが高く、同一法人内に技工所を持ち、メインテナンス及び予防歯科専門の優れた歯科衛生士が、常勤で複数名所属している、そのような歯科医院はなかなかありません。それが、当院が患者様の期待に応え続けている要因だと思います。
インプラント治療のなかでのバリエーション、選択肢の多さ
当院では、歯科材料の国内最大手GC社製のインプラントと、インプラントの国際シェアNo.1のノーベルバイオケア社製のインプラントの、2社のインプラントをメインに治療しています。もちろん他メーカーのインプラントにも対応可能ですが、やはりこの2社にこだわっているのは、それぞれ良い点があるからです。
GC社のインプラントは、やはり日本を代表するメーカーだけあって、品質の安定性があります。パーツをネジで留めたときのピタッとした感触は、「あぁ、やはり日本の工業製品は素晴らしいな。」と感心します。単独歯欠損(歯が1本だけなくなってしまったところ)や、審美領域、つまり前歯など見える所の治療などに適していると思います。また、インプラントに関しては海外製品より日本製品の方が安いのです。
ノーベルバイオケア社のインプラントは、世界で初めてインプラントを製品化した会社であり、最も歴史があります。現在世界シェアNo.1です。骨が柔らかく、難易度の高い症例などに適していると思います。また昨今のライフスタイルの変化から、海外生活が長期に渡る可能性がある方、一生日本にいないかもしれない方などにもお勧めしています。それら2社12タイプ、250種類以上の中から最適なものを選択して治療にあたります。
アドバンスな処置
当院のインプラント治療は、10年、約1500本、年間約100本の症例実績があり年々一層の増加傾向にあります。また、「骨がない(薄い)」等の理由で、他院でインプラントの施術を断られてしまった症例も多く手掛け、インプラント治療可能としています。
また、1日で噛めるようになるシステム等、最新の技術も取り入れております。サイナスリフト、べニアグラフトなどのアドバンスな手術は、現在のところInstitute of Dental Implantlogyのみでの対応となっております。
充実した設備
クリーンな専用手術室をはじめ、手術中の全身状態を把握するための生体モニター、長時間の手術でも疲れにくい低反発素材のマットを使用したユニット、断層撮影可能なレントゲン撮影装置、細かい診断やガイドサージェリー(リンク)のためのCT画像解析装置であるシンプラント、およびNobelGuideを採用。