インレー(詰め物)
インレーとは、小さい虫歯の場合に虫歯の部分を削り取り、その部分に詰める人工の詰め物を指します。
保険適用インレー(メタルインレー)
主に奥歯の詰め物として使用される銀色の金属の詰め物です。金銀パラジウム合金を使用しており、金12%銀40%パラジウム20%の割合の非貴金属です。
メリット
- 安価
- 金属のため強度が強い
デメリット
- 酸化し、腐食し、錆びやすい(成分に非貴金属の銀が含まれているため)
- 金属アレルギーを引き起こすリスクあり
- 歯肉に沈着し、黒く変色することがある
- 審美性に劣る(金属色のため)
- 歯が割れることがある(金属の硬さが歯より硬いため)
ゴールドインレー
主に奥歯の詰め物として使用される金色の金属の詰め物です。主成分に貴金属の金を使用している金合金です。
メリット
- 錆びにくい(貴金属のため物性が安定しているため)
- 金属アレルギーになりにくい
- 歯肉が変色しにくい
- 二次虫歯になりにくい
- 歯が割れにくい(保険の金属よりも柔らかく、硬すぎないため強度もある)
デメリット
- 保険適用外
- 審美性に劣る(PGAはCG50より金色が目立ちません)
- 擦り減りやすい(デメリットでもあるがメリットでもある)
ハイブリッドインレー
見た目が白く元の歯の色を再現できます。ハイブリッドとはセラミック(陶材)の粒子成分をレジン(プラスチック)に混ぜた白い詰め物です。
メリット
- 見た目が白い
- 金属アレルギーはない
- 歯肉の変色なし
- 硬すぎないため歯に負担をかけない
デメリット
- 保険適用外
- 多少変色する(経時的に)
- 擦り減りやすい(デメリットでもあるがメリットでもある)
セラミックインレー
メリット
- 最も見た目が白く、透明感を出せる
- 変色しない
- 金属アレルギーなし
- 歯肉の変色なし
デメリット
- 保険適用外
- 割れやすい
- 歯を削る量が金属と比べると多い